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Toggle廃材との対話
始めに、2024年夏に私は日本を出てオランダに移住した。拠点は東京からデン・ハーグに移った。全てが違う環境の中、多くの刺激を受け、2025年からは「廃材」を作品に取り入れ始めた。
街の一角にはSkipと呼ばれる巨大な鉄製のゴミ箱が時折設置してある。中身は主にリノベーションなどで出る廃材だ。そのゴミ箱の中に自ら入り、廃材と対話する。形、傷、劣化、材質、などそれぞれが唯一無二の材で溢れている。それらはどれも、どこか誰かと共にした痕跡が残っている。時間の層、そして物語が詰まっている。そこには、「侘び寂び」が宿っている。また、その瞬間、そこでしか出会うことの無い運命性には「一期一会」の精神性が宿っている。ご縁を感じる物を拾い上げ、洗浄(禊)する。そして、アート作品へと昇華させる。新たな命を吹き込む。循環させる。このプロセスを独自の技法 Cosmic Rhythmに取り入れて制作をすることで自然(宇宙)の要素が入り込み、作品自体がより深い物語を帯びると考える。また環境への問い、循環、昇華などの意味を内包すると考える。
これらのプロセス、そして、作品としてどこか誰かの元で所有・展示されること。この全てのことは、釈迦(紀元前5〜6世紀頃)が説いた「縁起の法則」による働きだと考えている。
補足
侘び寂び :不完全性や無常を受け入れる日本の美学。
一期一会 :一度きりの出会いや瞬間を大切にする心。
禊(みそぎ):汚れを洗い落とし、対象を清らかな状態に整えること。
縁起の法則:全ての物事は相互に関係し、依存して存在するという考え。
自己紹介
Artist Statement










