剥き出しの宇宙

その日「夜空」という言葉には、 ある種のミスリードあると知った。 夜の空、それは空という概念ではなく、 「宇宙」そのものだと理解したからだ。

闇夜を走る

もはや、自分は進んでいるのか、足踏みをしているのか、よく分からなくなった。やがて、地面を一定のリズムで蹴る「振動」だけが、自分という存在になっていた。

青くて、遠くて、広い空。

地面と顔が並行になることで初めて見れる景色と香り、音、感触。薬指の爪程に小さく健気に咲く白い花々。風は温かくもなく、寒くもなく、身体を高級毛布のように包みこんだ。空は青くて、遠くて、広い。遠くの木々達はフサフサと雄大に踊り合っている。

夜のカーニバル

人間には嬉しいとか、悲しいとか感情があるけれど、「美しい」という感情もきっとあるのだと思えた。それは心が光溢れる悦びを放っているのに、どこか儚い切なさを内包していた。夜空に消えていく打ち上げ花火のようなものだった。

ふわふわアムステルダム

”上手くいかなった”とは、その時の自分がある事象に対して決めつける烙印のような物であり、幻想だ。未来の自分から今の自分を見た時、それは大事な布石の1つだったと、きっとそう思える。