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作品概要
題名:フルサト
画材:アクリル、蓄光塗料、偏光顔料、岩絵具、ペン、廃木材
横縦:W60 x H60 x D1.7 (cm)
制作:2026年
詩: フルサト
それはいくら遠くても。
いつもずっとそこにある。
ここにある。
作品解説:
本作は、木目を宇宙のリズムとして捉え、その流れに沿って描く独自の絵画技法「Cosmic Rhythm」によって制作された。木目とは、時の流れや天候、重力、季節、自転など――自然の力が刻んだ痕跡であり、まさに宇宙のリズムそのものだと考える。その流れに筆を合わせることで、「全てはひとつ(Oneness)」という世界観を描き表現している。
使用している木材は、オランダで発見された廃木材である。そこに残る形や傷、経年の痕跡は、人間の暮らしの記憶を物語っている。一度は捨てられたものを拾い上げ、洗浄し、作品として新たな命で蘇らせることで、循環や昇華、そして環境への問いを内包している。
蓄光塗料や偏光顔料を取り入れることで、光の変化によって多様な表情を見せる。暗闇の中では柔らかく光を放ち、その輝きは遠い星々のようにも、あるいは素粒子やエネルギーの瞬きのようにも見える。
また、19世紀後半から20世紀初頭にかけたムーブメント、ジャポニズムの中心的な存在であった葛飾北斎へのオマージュを込めている。彼の作品の1つ「冨嶽三十六景 武州玉川」に出てくる登場人物を時を経て再誕生(サンプリング)させている。このモチーフや、富士山、赤い日の丸など日本を象徴するものは伝統的な日本画材(岩絵具)で着色してある。
宇宙のリズムと人間の物語とが共鳴し合う、合作のような存在だと考えている。




















