U+Me
題名:U+Me
画材:愛、氣、アクリル、メディウム、木板
縦横:72.5cm x 103cm x 3cm
制作:2024年
U+Me | 詩
今、風が吹いている。
この風に乗って行こう。
U+Me | 物語
「今、風が吹いている。この風に乗って行こう。悲しみも恐怖も寂しさも喜びも希望も嬉しさも全てを受け入れよう。全てを抱きしめよう。進んでいこう。この旅を続けていこう。全部、大丈夫。きっと、大丈夫。最後には、大丈夫。僕は僕に感謝している。僕はこの人生を愛している。いつもありがとう。」
これは自分で自分に宛てた手紙の内容である。
そして、本作は自作したアトリエ Atelier U+Me で制作した最後の作品となる。
本作を制作する2年前母が病で亡くなった。
それと同時期に私は結婚をした。
また何故か連鎖的に生まれ育った家、現在進行形で住んでいた長年住んだ家、自作アトリエ、それらの全てが入っている建物丸ごとが立退されることになった。
更には長年愛用していたバイクが盗まれた。
これらの人生における複数の大きな変化をキッカケに私は海外へと拠点を移す挑戦をすることを決断をした。
本作にはそんな自分に対して「大丈夫だよ」と応援する氣持ちが強く入っている。
人生において、それぞれがそれぞれの光を目指してきっと誰もが歩いている。
でも目指した先に光があるのではなく、本当は「歩くこと」それ自体が光そのものなんだと思う。
それぞれの歩みが、それぞれ独自の光であって、どれも違って美しい。
だから、誰しもが存在するだけで、歩んでいてくれるだけでこの宇宙からすれば有難いことなんだと思う。
勿論、歩む中で、時に痛み、苦しみ、悲しむことだってあると思う。
転んだり、立ち止まったりするかも知れない。
その渦中にいる時は酷く辛いことだろう。
でも、宇宙的な視点から見ればそれもまた自分だけの歩みとなり、
自分だけの美しい光となると思う。
だから大丈夫。
これまでも、この先も、何があっても、誰が何を言っても。
私は、貴方は、素晴らしい。美しい。
この宇宙の光そのものだ。
宝そのものだ。
この世界に存在してくれて本当にありがとう。