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夢遊

夢遊

長い間、青と白に染まる森

いくつもの夢を横切って

歩き続ける

進み続ける

自然が厳しいアラスカで生きる者達は、強く 温かく 優しい。

 

凍れる冬の間、多くの生き物は冬眠して夢の中に入るが、

カリブー などの一部の生物は眠らずに生涯動き続ける。

 

キラキラと輝いて空氣の中に消えていく息を吐きながら、

移動するその姿はまるで多くの生き物達の夢をすり抜けて旅しているようである。

白樺の木々が立ち並ぶ雪原を一人で歩く時、凛とした空から小さな鳥の歌声が聴こえてくる。

その歌声を聴くと一人じゃないと思える。

 

もし一頭で旅をしているカリブーがいるなら、

彼もまた同じように思っているかもしれない。