Cosmic Rhythm | 絵 | Kota | Oneness Art

Cosmic Rhythm Series | 木目 アート | Kota | Oneness Artist

 

木目。

 

それは、

地球の生み出すデザイン。

宇宙のリズム。

 

その不思議なゆらぎは

波や雲の形のようでもある。

 

このゆらぎこそ

宇宙のリズム

そのものなんだと思う。

Cosmic Rhythm | Kota

 

私はこれまで一貫してワンネス

「この宇宙に存在する全てはひとつ」という

哲学的な思想をコンセプトに様々な

表現方法でアート活動をしてきました。

 

ワンネスについてはこれまで

哲学者だけでなく、科学者、宗教家、

芸術家、思想家など歴史に名を刻む

多くの偉人達が提唱してきた思想です。

 

現在は主に木の板に直接絵を描きます。

木目を尊重し、木目に沿って、

木目から絵を展開させる形で制作します。

 

この技法を私は

Cosmic Rhythmと名付けています。

 

モチーフは多岐に渡りますが

主に動物を描きます。

 

このアート表現活動では世界平和、

そして地球環境の調和に

貢献することを目指しています。

自然物である木材という素材はそのままで

美しく1つとして同じ物はありません。

 

材質や色だけでなく、

木という生命がかつて生きていた

「時」が木目として刻まれており、

その模様は全て異なります。

 

それは波のようでもあり、

雲のようでもあり、

山の地図のようでもあります。

自然に共通する独特なパターンと形です。

フラクタル構造とも呼ばれることもあるでしょう。

 

このことを宇宙の視点から捉えると、

木目とは宇宙のリズムを可視化したもの

であると考えるようになりました。

 

なぜなら、

木目が形成されるまでは

宇宙の動きが反映されているからです。

 

惑星の公転や自転、潮の満ち引き、

季節の変化など、これらはすべて

宇宙の中でのリズムに基づくものです。

 

このことは哲学者であり、

仏教の始まりの人物でもある釈迦

紀元前5~6世紀頃)も同様のことを

述べています。縁起の法則:「縁起」とは、

すべての物事は原因と条件に

依存して存在するという教えです。

 

この法則に基づくと、何一つとして独立して

存在するものはなく、すべてが相互に関連し

合っていると説いています。

そんな木目を尊重して、

木目に沿って絵を展開して描くことは、

自然の力を借りながら、

自然の流れに従って表現する行為です。

 

それは、自然との対話でもあり、

宇宙のリズムに乗る行為だと考えています。

このことで宇宙的な一体感を

表現・確立しています。

 

塗料は主にアクリル絵の具だけであり、

仕上げにバーニッシュを使用しています。

 

木材は全てが違うが故に

全ての出逢いと別れが奇跡に感じられます。

日本の伝統芸である茶道の

「一期一会」の精神に通ずるものです。

 

また、私自身、世界中を長期の1人旅

していた時がありますが、

この時によく感じた出逢いと別れの

感覚に似ています。

また、日本には古来より伝統芸として

木材が使われてきた文化があります。

神社やお寺、家、家具、芸術作品などを

木材で高い技術で作ってきました。

 

私自身もそれらの伝統芸を

よく見る環境で生まれ育ってきました。

 

これらのことから、

木材を作品制作に使用することは

日本で生まれ育ってきた日本人である

私自身のアイデンティティに重なると考えています。

 

描くモチーフは動物、人、植物、風景、

心情、龍、光など多岐にわたりますが、

比較的動物であることが多いです。

 

動物はその存在自体が自然でありながら、

人間と自然との関係性の象徴でもあります。

彼ら動物の存在は人類にとっても

この地球にとっても大きな存在です。

 

ある動物(虫も含める)が絶滅するだけで

世界の生命体は崩壊する危機があると

言われています。

 

そんな自然の中で生きる動物には

人間には無い純粋さ、強さ、美しさ、神聖さ、

そして怖さなどを感じており、

このことは作品制作において

強いモチベーションになっています。

動物(=自然)を描くことにおいて

私という人間には以下の背景があります。

 

私が生まれ育った日本には

民族宗教の神道があります。

神道では自然は神であると考えます。

古来より日本という国は

豊富な自然資源に恵まれてきました。

 

しかし、それと同時に

多くの自然災害にも遭ってきました。

 

実際に私自身、

東日本大震災(2011年3月11日)と

令和6年能登半島地震(2024年1月1日)

を経験しました。

どちらも無事でしたが、

強くて長い揺れに死を意識しました。

 

それらの経験を通して、身を持って

自然は人智を超えた恩恵を与えてくれれば、

破壊も与えてくれると

認識するようになりました。

 

これらのことを踏まえて、

私というアイデンティティを持った1人の

人間が木材という自然の美しさを尊重し、

木目に沿って動物などの新たな生命や

風景を吹き込むことで作品に宇宙的な広がり

を持たせられていると考えています。

一方で人間という生命体は、他の生命体に

比べて顕著な発達をしてきました。

 

その力でこの自然や地球を壊すことも可能です。

あるいは、守ることもできます。

 

また、

人間同士でありながら大量殺戮も可能です。

あるいは、守り合う事も可能です。

 

このように私達人間は特殊な生命体ですが、

そもそも私達も自然のものであり、他の生命

と同じく宇宙のリズムで生きています。

 

他の生命体と同じように他の命を食べて、

日々、延命をしています。

 

そして、21世紀の現在でも木材とは

切り離せない関係性があります。

 

家や家具、外出先など、日常の中でいつも

私達は木材に囲まれて生きています。

そこには木目があります。

普段は氣にすることは無いかも知れない、

でも私の作品やコンセプトを目にした後は

きっと日常がどこか違う景色に映ると思います。

 

木目という宇宙のリズムにいつも囲まれている

そのことに氣付くことは、

心を豊かにするだけでなく、

自然について、人類について、

地球について意識を向けられる

キッカケになると考えています。

 

それは、世界平和、

そして地球環境の調和に

貢献する要因になると考えています。